最初に、ユニオンモデルのマイクロセスナ機の失敗があり、今度こそ『飛ばしてやる』と意気込んで購入したのが、Kyoshoのバルサスケールモデル Piper J-3 Cub M36でした。完成した飛行機は、大変美しく、思わず見とれてしまいました。
さっそく、早朝に河川敷で、はじめての試験飛行を行いました。
スロットルを上げていくと、ゆっくり離陸します。初めての経験です。しかしその後、ラダー操作で、機体を左旋回させていくうち失速して、立木に接触してしまい、主翼や胴体の一部が破損してしまいました。ラダーを利かせる時は少しエレベータをアップにするのですが、初心者のため、それが出来なかったので失速したのだと思います。
冷静に考えると、この飛行機は、高翼機でラダー仕様ですので、自律安定性には優れているのですが、主翼の全幅が1365mm、全備重量が約1200gもあり、私にとっては大きすぎ、かつ重すぎました。
というわけで、また失敗を重ねて思ったのは、“次は、もっと『小型で扱いが簡単な飛行機』で飛行練習をしよう”ということでした。
飛行練習が容易な入門者用飛行機
当時、Kyoshoから初級・中級者向けの小型のPiper J-3 Cub M24(ラダー機)が発売になりました。バルサではなく、スチロールシートなので、簡単には壊れませんし、小型軽量に作られていました。発売と同時に、いつものラジコンショップに行って、このキットを購入することにしました。またこの時に、今でも愛用している6chのプロポ(送信機)も買いました。機体はほとんど完成していますので、組み立ては、簡単でした。
Kyosho Piper J-3 Cub M24
【テクニカル・データ】
全長 563mm
全幅 944mm
全備重量 約500g
モーター 280クラス ブラシモーター(ギアダウンユニット)
プロペラ 8×4
受信機 R114F4ch(1ch:ラダー、2ch:エレベータ、3ch:スロットル)
サーボ ラダー:Futaba S3103、エレベータ:Futaba S3103
バッテリー Ni-Cd 8.4V/600mAh
Piper J-3 Cub M24が大空に舞う様子
初心者の私でも、飛ばすことができました。
Piper J-3 Cub M24 初めの頃の飛行練習
①初飛行日のトライアルで離陸に成功!
地上から発進。スロットルを上げて前進させ、離陸に成功しました。高度5m程、50m位前進して、ゆっくり着地しました。ドキドキしましたが、とても感動しました。
②別の日、2回目のトライアルで左旋回に成功!
今度は、離陸後にラダーを少し左に利かして旋回に成功しました。高度は5m位、ゆっくりと左に旋回し、着地しました。地上からの離陸の際は、しっかり直進するようにメインギア(車輪)の方向を前方に向けておかないと、右や左に曲がってしまいますので、要注意です。
③そして、3回目のトライアルで、大きく空に舞い上がる!
離陸後さらに上昇させた後、左旋回させました。高度20-30m位で周回飛行に入ります。何度も円を描いて周回させました。初めての大飛行です。高翼機のため、飛行バランスも良く、空中での飛びの性能もすばらしいものでした。さらに高度を上げると、モーター停止してもグライダー風に滑空をします。初心者には飛ばしやすい機体でした。着陸時に、姿勢コントロールが悪く、頭から地面に突っ込んでしまい、プロペラが破損し、モーター軸も少し曲がってしまいました。
その後、この機体を使って何度も飛行練習を重ねました。そしてだんだん操縦にも慣れて来ました。ラジコン飛行機操縦の基礎技術は、この機体により学ぶことが出来ました。