二日目はあいにくの雨模様。曹洞宗大本山永平寺と苔寺で有名な白山平泉寺を訪れました。
四方を山に囲まれた中にある大きな禅宗のお寺です。一二四四年に道元禅師によって開かれた座禅修行の道場です。私たちは長い廊下(回廊)で結ばれた七堂伽藍を巡る見学順路に沿って歩きました。約160名の雲水と呼ばれる修行僧が修行生活をしているそうです。見学中も若い修行僧を見かけました。座禅などの実際の修行中の姿を見ることは出来ませんでしたが、今なおここ深山幽谷の地で多くの僧が修行を続けています。
白山平泉寺
永平寺からさらに霊峰白山に近い山奥に白山平泉寺があります。人々に恵みの水をもたらす白山は、古くから信仰の対象でした。その白山信仰の越前での拠点として七十七年に泰澄によって開かれたと言われています。最盛期の戦国時代には八千人もの僧兵がいたと伝えられ当時の日本最大規模の宗教都市でしたが、一向一揆により全山焼失し今では参道の鳥居、拝殿、本社などの建物が残っていました。雨に濡れた境内の苔はひときわ鮮やかで美しく輝いてみえました。ここを訪れると背後にある白山を登ったのと同じ御利益があるそうです。