三菱重工業は、ジェット旅客機「三菱スペースジェット（旧MRJ）」の開発を中止すると発表しました。機体の安全性を証明する「型式証明（TC）」を取得しても事業として成立しないため、これ以上の投資は難しいと判断したのだそうです。スペースジェットの納期は当初、2013年でした。2008年に開発がスタートし、納期は6度もの延期で2021年度以降としていたが、ついに未完の航空機に・・・。あまりにも残念です。
日本の技術力、事業力の低下が本当に心配です。そしてこの開発で得られた貴重な資産をどのように生かせられるのか？それを真剣に考えて欲しいものです。開発会社はスペースジェットの開発で得た知見は、日本と英国、イタリアの3カ国で共同開発する次期戦闘機などの開発に生かすとしていますが、将来の航空産業に向けた広範な技術転用を着実に行なって欲しいです。
