翌朝、草津温泉を出発し国道144号線に沿って進みます。鳥居峠を越え、坂を下っていくとだんだん視界が広がり、のどかな田園風景となりました。そこは真田氏発祥の地(真田町)でした。ここがそうなんだと車窓から見る景色にちょっと感動しました。そして出発から2時間程で上田市内にある上田城址公園に到着。
駐車場から西櫓を望む
さすが大河ドラマ「真田丸」の人気は、絶大です。公園の駐車場は観光バスや乗用車でいっぱいです。案内をするガイドさんの声も心なしか弾んでいました。
東虎口櫓門(ひがしこぐちやぐらもん)
上田城は天正11年(1583)に真田昌幸によって築かれた平城で、第一次第二次上田合戦
で徳川の大軍を撃退し、天下にその名を轟かせました。しかしこの名城も今や本丸はなく、城門の東虎口櫓門と櫓だけが復元されています。この「東虎口櫓門」は実際に正面からみると、とても大きくて立派な門でした。
話によるとかつてこの門の両側の南櫓と北櫓は、明治初期に民間へ払い下げられ、市内で遊郭として移築されていたのだそうです。それを市民の寄付により買い戻し、昭和18~24年にかけて現在の場所に復元したのだとか。よくもうまく取り外したり、また取り付けたりしたものです。
眞田神社
ところで真田氏の家紋となった有名な“六文銭”ですが、これは死者を葬る時に持たせて送る、いわゆる“三途の川の渡し銭“を意味します。それは、「いつでも死ぬ用意が有る」との決意を示すもので、真田氏一族の覚悟がよくあらわれています。
P.S.
駐車場から上田城二の丸に行く途中のけやき並木の堀の跡にかつて線路が通っていたと聞いてびっくり。確かにそこには駅がありプラットフォームの跡がありました。
この路線は上田温電北東線という名で昭和3年5月に開通し、上田市と真田氏発祥の地
真田町を結んでいました。しかし、昭和47年2月には廃止されたのだそうです。