和歌山県北部1,000m級の山々に囲まれた標高約800mの平坦地に位置する世界遺産高野山に参拝するツアーに参加しました。
紀伊の山々
高野山は昨年、弘法大師空海の手で密教の道場が開かれてから1200年の記念すべき年を迎えました。
総本山金剛峯寺という場合、金剛峯寺だけではなく高野山全体を指します。ここは空海が平安時代初期に大成した真言密教の教えを教義とする真言宗の宗派で、山内に点在するお寺は、塔頭寺院(たっちゅうじいん)といい、現在では117ヶ寺が存在し、高野山はさながら天空の都市のようです。ここには郵便局、銀行はもちろん幼稚園、小中高等学校、大学まであるそうです。かつてはパチンコ屋もあり、坊さんがそれに興じる姿も見かけられたとか・・。
大主殿
鐘楼
蟠龍庭(ばんりゅうてい)
石庭としては我国最大の庭だそうです。
寺の中は見学することが出来ます。そこには多くの広間があり、それぞれに見事な襖絵があります。昔、天皇・上皇が登山された際の応接間として使用された「上壇の間」という広間もありました。歴史を感じさせる寺院です。
奥の院
参道入り口、一の橋から弘法大師御廟まで通じる約2㌔の参道両側には、
何百年も経た老杉が高くそびえ、墓石群のほか慰霊碑や供養塔なども数多くあり、
民族や宗教の違いに関わらず全てを受け入れる寛容さは、高野山が1200年継承
してきた精神です。
弘法大師御廟
奥が弘法大師御廟。この橋から先は、写真撮影は禁止。
この高野山より熊野古道の1つである小辺路(こへち)を南北に縦走すると熊野三山の一角である熊野本宮大社に至ります。機会があれば、一度歩いてみたいものです。