朝起きると、庭で蝉が羽化をしていました。
夕方地上に現れて周囲の樹などに登った幼虫は日没後に羽化を始める
そうです。
足が固まると体を起こして腹部を抜き出し、足でぶら下がって翅を伸ばします。
翌朝には外骨格が固まり体色がついた成虫となります。
これは、まさにその状態なのでしょう。うっすらと翅が色づいています。色や
形からこの蝉はアブラゼミのようです。
蝉の一生は約7年、土から出てわずか一週間程でその命を終えます。
だからこそ、“短い時”を全力で鳴くのでしょう。
昼過ぎにそっと見てみると、そこには抜け殻だけが残っていました。
半翅目セミ科の昆虫で,日本ではもっともふつうなセミ。その鳴声が油の煮えたぎる音に似ていることからこの名がついた。北海道から屋久島までの日本全国,朝鮮半島,中国に分布する。体は黒色で翅は茶色,腹背の両側は広く白粉で覆われる。体調3.4~4cm,前翅の開張9.5~10.5cm。7~9月に出現し,平地から山地にかけての雑木林に多く,夕方とくによく鳴く。卵の期間は約300日,卵から成虫まで6~8年かかる。