SkyDreamの日記

果たして空を飛べるだろうか?

出雲旅行(その2)

出雲ツアーの二日目。この日は最初に安来市にある「足立美術館」に行き、その後前から一度は行ってみたかった「出雲大社」を巡ります。

足立美術館

玉造温泉をバスで出発し1時間ほどで足立美術館に到着しました。日本庭園と日本画の調和が創設以来の基本方針だとか。ここの庭園はアメリカの日本庭園専門誌『The Journal of Japanese Gardening(ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング)により日本庭園900か所以上を対象に実施した「2017年日本庭園ランキング」で15年連続日本一に選ばれたそうです。さらにここでは膨大な横山大観コレクションを始め、たくさんの日本画を楽しむことが出来ます。 

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日本庭園

きれいに造園され整備された日本庭園は見事と言う他ありません。近くには池を配置し遠くには滝を設けるなど、さすがと思わせるような工夫が見られ、遠くの山々さえ借景としてうまく利用しています。

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日本画

足立美術館には 横山大観をはじめ、著名な日本画家の膨大な作品が展示されています。

印象に残る作品がたくさんありました。私は山本春挙の瑞祥(ずいしょう)という絵に感銘を受けました。仙人が住み、不老長寿の薬があるといわれる蓬莱山を描いた作品で、そこには実に108人もの人物が描き込まれているのだそうです。

横山大観 紅葉

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山本春挙 瑞祥

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                    出展 足立美術館HP、関連URLより  

そしてなによりもこの美術館の創設者である足立全康の生い立ちとその生涯に感動を覚えました。

出雲大社

足立美術館を後にして、またバスに揺られ中海、宍道湖に沿って西に進み、お昼過ぎに「出雲大社」に到着しました。

楽殿

 到着早々、ツアー参加者は神楽殿に昇殿して祈祷を受けられるとのことで、神楽殿に入りました。この神楽殿では、千家國造家(出雲大社宮司家)の大広間として、また御祈祷や結婚式をはじめ様々な祭事行事が執り行われています。その正面には巨大な「しめ縄」がぶら下がっています。この大しめ縄は、長さ13.5メートル、太さは最大8 メートル、重さ4.4トンと、国内最大級の大きさだそうです。間近で見るとすごい迫力でした。出雲大社では2019年3月まで続く「平成の大遷宮」で境内の建物の修繕が進められており、この大しめ縄も今年の7月には6年ぶりに取り換えられるのだそうです。

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神殿に上がり全員で祈祷を受けました。雅楽の演奏や巫女舞を鑑賞後、御神酒(肌守り)をいただきました。

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出雲大社 本殿

祈祷を受けた後、本殿の方に移り参拝します。出雲神社では神様に対し二礼四拍手一礼をするのがきまりだそうです。その四拍手の四は幸せのシを意味し、もともとこの四拍手は「人と神の人格」である「一霊四魂」を表現したものだそうです。(四魂=和、荒、奇、幸)

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 旗を持った案内ガイドさんのいるところが本殿への入り口です。

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本殿への参拝の後は、本殿の周辺をぐるりと廻ることになりました。出雲大社の本殿を挟むように東西に十九社があります。旧暦十月に行われる神迎祭の期間中は全国の神々がここに宿泊されると伝わっているため、期間中は十九ある扉が開かれます。東の国の神様は東十九社へ、そして西の神様は西十九社に宿泊されるそうです。

東十九社

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裏側から本殿を見たところです。

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本殿の背後には素鵞社(そがのやしろ)があります。ここの祭神は大国主の父神と言われるスサノオ。『古事記』では、大国主は直接の御子神ではなくスサノオの子孫ということになっていますが、スサノオの娘スセリヒメを大国主は妻に迎えたため、大国主のご先祖にして義父にあたる神というわけです。そのため、本殿の大国主のご神体は自らのお尻をスサノオには向けられないため、顔を西に向けて鎮座しているそうです。

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本殿の西側に廻りました。

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西側から本殿を見たところです。ご神体は西を向いているので、こちらから拝むのが良いのだそうです。

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千家国造館

 

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本殿、拝殿の前には松の参道が長く続きます。参拝を終えてまだ時間があったので、門前の町を散策することに。

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出雲大社の正面の鳥居(二の鳥居)です。ここから門前の神門通りが大鳥居(一の鳥居)まで続きます。

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竹野屋

ミュージシャン竹内まりやさんの実家。なんと1877年創業の老舗旅館だそうです。

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一畑電車出雲大社前駅

窓にステンドグラスがあるレトロな雰囲気のかわいい駅です。

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途中休憩でお店に入り出雲ぜんざいを頂きました。

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神門通りの終わりは宇迦橋にある大鳥居(一の鳥居)です。

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出雲大社を後に帰途に着きます。

出雲空港

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帰りは出雲空港から羽田への便でした。この日は予定通り順調に運航され、無事自宅に帰ることが出来ました。今回の 出雲地方へのツアーは、いろいろ勉強になり温泉も良くて、楽しい小旅行となりました。

 

足立美術館

足立全康は明治32年(1899)2月8日、能義郡飯梨村字古川(現、安来市古川町:美術館所在地)に生まれました。小学校卒業後すぐに、生家の農業を手伝いますが、身を粉にして働いても報われない両親を見るにつけ、商売の道に進もうと決意します。14歳の時、今の美術館より、3kmほど奥の広瀬町から安来の港までの15kmを大八車で木炭を運搬する仕事につきました。その後紆余曲折、様々の事業を興し、戦後は大阪で繊維問屋、不動産関係などの事業のかたわら、幼少の頃より興味を持っていた日本画を蒐集して、いつしか美術品のコレクターとして知られるようになっていました。そしてついに昭和45年、71歳の時、郷土への恩返しと島根県の文化発展の一助になればという思いで、財団法人足立美術館を創設しました。(https://www.adachi-museum.or.jp/about)

出雲大社

縁結びの神・福の神として名高い『出雲大社』は、日本最古の歴史書といわれる「古事記」にその創建が記されているほどの古社で、明治時代初期まで杵築大社と呼ばれていました。
主祭神は大国様として馴染みの深い『大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)』で、「古事記」に記される国譲り神話には、大国主大神高天原天照大神(あまてらすおおみかみ)に国を譲り、その時に造営された天日隅宮(あまのひすみのみや)が出雲大社の始まりといわれています。(https://www.izumo-kankou.gr.jp/676)(http://www.izumooyashiro.or.jp/)