SkyDreamの日記

果たして空を飛べるだろうか?

出雲旅行(その1)

出雲旅行のツアーに夫婦で参加しました。羽田発AM9時30分の便で米子空港へ出発する予定でしたが、羽田に到着すると添乗員さんからこの日は"春一番”が吹き荒れるので飛行機は欠航となるかもしれないと言われ、搭乗口前で待機。しばらくすると案内の放送があり予定通り出発するが、現地が悪天候で着陸できない場合には伊丹か羽田へ引き返すとのことでした。

f:id:SkyDream:20180301091515j:plain

f:id:SkyDream:20180301094540j:plain

飛行機は定刻をやや過ぎましたが、無事羽田空港を離陸することが出来ました。上空に出ると機体は安定した飛行で西に向かいました。青空の下には遠くまで雲海が広がっています。

f:id:SkyDream:20180301095615j:plain

外の景色を眺めながら過ごしていると、米子空港に近づいた頃、機長から現地の天候や風の様子から予定通り着陸するとの説明がありました。

f:id:SkyDream:20180301105755j:plain

それでも着陸前の機体は大きく揺れ、海には大きな白い波があちこちに出来ていました。幸い着陸時には風が少し落ち着いてくれたようで、機体は大きな揺れや傾きもなく比較的スムーズに着陸出来ました。きっと機長の腕も良かったのでしょう。空港からバスに乗り換え最初の訪問地である「松江城」に向かいました。途中の道路の横には中海、宍道湖が広がり、強風のため波が荒れていました。

f:id:SkyDream:20180301113955j:plain

松江城

松江市宍道湖畔に立つ松江城は山陰地方唯一の現存天守です。千鳥が羽根を広げたように見える入母屋破風の屋根から、別名「千鳥城」と呼ばれています。江戸時代の初め、出雲松江藩二代藩主堀尾忠晴氏(ほりお・ただはる)の時に築城されたもので、その姿を見るのは初めてでしたが、とても美しい城でした。

f:id:SkyDream:20180301131121j:plain

f:id:SkyDream:20180301131244j:plain

天守からは遠くに宍道湖を眺めることが出来ます。

f:id:SkyDream:20180301130445j:plain
城の周辺には堀があり、城や堀の風情を「堀川めぐりの遊覧船」で楽しむことが出来ますが、この日は強風のため中止されてしまいました。近くには武家屋敷があり、そこには小泉八雲が住んでいた住居もあります。

武家屋敷

f:id:SkyDream:20180301132515j:plain

f:id:SkyDream:20180301132541j:plain

松江城をあとにして次に向かったのは「八重垣神社」です。松江市からバスで25分ほどのところにある八重垣神社は、神話「八岐大蛇(やまたのおろち)」に登場する、素盞鳴尊(すさのおのみこと)と稲田姫命(いなたひめのみこと)が夫婦となり、新居を構えた場所ということから「縁結びの神社」となったそうです。

八重垣神社

f:id:SkyDream:20180301141515j:plain

f:id:SkyDream:20180301141535j:plain

鏡の池(縁結びの池)

八重垣神社の近くにある「鏡の池」では、占い和紙に百円か10円硬貨を載せ、浮かべてお祈りをします。沈む時間が15分以内と早ければ、良縁の訪れも早く、沈む時間が30分以上だと縁が遅いといわれています。だいたいは早く沈むようですが、中にはなかなか沈まなくてヤキモキする人たちもいて、悲喜こもごもなのです・・。

f:id:SkyDream:20180301142235j:plain

f:id:SkyDream:20180301142024j:plain

f:id:SkyDream:20180301142020j:plain

玉造温泉

今日の宿泊地は玉造温泉です。玉造温泉奈良時代に発見されたと伝えられ、その豊かな効能が、『出雲風土記』にも記されています。
『ひとたび濯げば形容端正しく』 = 一度入れば、肌美しく、
『再び俗すれば病悉に除こる。』 = 二度入れば、病も治る。
『験を得ずといふことなし。』 = 効果が得られなかったと言う人はいない。
『故、俗人、「神湯」と日うなり。』 = 人々は神湯とよんでいます。
とあるように、1300百年前より美肌効果があると云われています。硫酸塩・塩化物泉の2つの効能に含まれる成分が硬くなった肌や、幹部を動きやすくする効果をつくるのだそうです。

f:id:SkyDream:20180301151149j:plain

保性館

宿泊したお宿の「保性館」は、温泉、食事、おもてなしなどVery Goodでした。

f:id:SkyDream:20180302080304j:plain

宿の前には川が流れ、その脇には足湯がありました。

f:id:SkyDream:20180302081151j:plain

宿に到着後にさっそく温泉を堪能。無色で肌に優しくとても体が温まります。部屋に戻り日が沈みはじめると山際には満月が・・。なかなか風流でした。

f:id:SkyDream:20180301175900j:plain

夕方の食事もとても美味しかったです。この日は少し寒かったので、お酒は熱燗にしました。

f:id:SkyDream:20180301183230j:plain

翌朝にまた温泉に浸かりましたが、とても体に良い温泉だと実感しました。朝食後にまだ時間があったので、近くの「玉作湯神社(たまつくりゆじんじゃ)」に行くことにしました。 玉造温泉街奥部の玉湯川東側にあり、『出雲国風土記』および『延書式』にも記載されている古社です。出雲玉作部(たまつくりべ)の祖神とされる櫛明玉命(くしあかるだまのみこと)を祀っています。出雲国造は新任のさい、朝廷に参向して神賀詞(かんよごと)を奏上し、献玉するのがしきたりでしたが、その玉の多くはこの地で作ったのだそうです。それが玉造温泉の由来なのでしょう。

f:id:SkyDream:20180302075501j:plain

f:id:SkyDream:20180302075624j:plain

f:id:SkyDream:20180302075804j:plain

 古くて由緒ある良い神社でした。二日目の今日は昨日と違い、風も穏やかで天気も良さそうです。旅の後半が楽しみです。