草津温泉とNHK大河ドラマ“真田丸”に登場する上田城を巡るバス旅に参加しました。
最初の日に立寄った旧軽井沢では、旧軽井沢銀座通りや周辺を散策。
聖パウロカトリック教会
この教会は、1935年(昭和10年)に英国人ワード神父によって設立されたカトリック教会です。
旧軽井沢の銀座通りから、チャーチストリートを抜けた正面に位置する教会は、小さいながらも落ち着いた雰囲気があります。傾斜の強い三角屋根と大きな尖塔、また、屋根にはめ込まれたマリア像とその頂に輝く十字架がとても印象的。
室生犀星記念館
旧軽井沢銀座通りから少し離れた自然の中にある室生犀星の旧居は、自然の光の中で凛とした静かな佇まいを見せていました。
居間
書斎
大正から昭和にかけて活躍した文学者、室生犀星は軽井沢をこよなく愛していました。軽井沢の清涼な空気と美しい自然に魅せられた犀星は、つるや旅館を常宿とし、萩原朔太郎・芥川龍之介・松村みね子らと交友を深めたそうです。
彼が昭和6年から亡くなる前年まで過ごした「旧居」が記念館として公開されています。自ら築いた家には堀辰夫・津村信雄・立原道造ら若き詩人たちが訪れました。金沢で生れ、悲しい生い立ちの中で育った多感な青年は多くの詩集と小説を残しました。その1つに・・
あの有名な抒情小曲集の「ふるさとは遠きにありて思ふもの/そして悲しくうたふもの」の詩句があります。
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて 異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
(現代語訳)
ふるさとは遠くにあって思うもの
そして悲しく歌うもの
例え
落ちぶれて 異土の乞食になったとしても
帰るところでは無いだろうなあ
ひとり都の夕暮れに
ふるさと思い涙ぐむ
その心をもって
遠いみやこに帰りたい
遠いみやこに帰りたい
(http://laughy.jp/1429065359774160341)
「遠いみやこ」とはふるさと金沢(北陸の古都)のことでしょう。
ふるさとを思う“せつない心”が伝わってきます。