締めくくる事になりました。メンバーは会社のOB仲間4名です。
私は秩父巡礼には途中から参加したので、「満願」ではありませんが、
善光寺には行った事がなかったので、一緒にお参りする事にしました。
長野迄は、全員一台の車に乗車して行きます。8時に出発し、お昼前
にはもう善光寺に着く事が出来ました。朝は雨模様でしたが、幸運な事に
長野に着く頃には青空が見える位、天気が良くなって来ました。
善光寺本堂
仁王門をくぐると仲見世通りがあり、両側にはたくさんのお土産店が並びます。
そこを進んで行くと善光寺の山門があります。その門をくぐり、さらに進むと
正面に大きな本堂があります。
入口で「内陣券」を購入すると内陣参拝し祈願した後、「お戒壇めぐり」を
する事が出来ます。
このお戒壇巡りとは、瑠璃壇床下の真っ暗な回廊を巡り、中程に懸かる
「極楽の錠前」に触れることで、錠前の真上におられる秘仏の御本尊様と
結縁を果たし、往生の際にお迎えに来ていただけるという約束を頂く場と
言われます。
中はまっくらで、何も見えません。壁伝いに進むのが精一杯で、錠前に
触れる事もなく出口に着いていました。仏さんとの縁結びもすれ違いで
終わったかも知れません。
善光寺の参拝を終えた後は、長野市の北に位置する「戸隠神社」へ行く
事になりました。
戸隠神社は霊山・戸隠山の麓に、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・
火之御子社の五社からなる、創建以来二千年余りに及ぶ歴史を刻む神社です。
その起こりは遠い神世の昔です。「天の岩戸」が飛来し、現在の姿になったと
いわれる戸隠山を中心に発達し、祭神は、「天の岩戸開きの神事」に功績の
あった神々をお祀りしています。
奥社に通じる参道を真っすぐに進むと、道を挟んで見事な杉並木が続きます。
さらに進むと、道の両側の木々は見事に紅葉していました。
だんだん道が細くなり、坂道や石段を登るようになって来ました。そして、
その一番奥まで登ったところに奥社がありました。
戸隠山を背に小さな社がたたずんでいます。
戸隠神社 奥社
無事に参拝を終える事が出来ました。その後は今日の宿泊地となる、会社の
保養所に向かいます。ここで宿泊し、明日は野尻湖や小布施を回って帰る事に
なりました。
次の日の朝、食事を済ませ宿を出発すると30分程で野尻湖に到着しました。
湖岸から東方向を見た景色です。天気も良く、波も穏やかで湖は美しい佇まい
でした。遠くには上信越高原の山並みが見えます。
野尻湖はかつて学生だった頃に一度来た事があります。訪れた日は平日という事
もあって、人影はまばらでした。湖の周辺も閑散としていて、ちょっとさびしい
雰囲気でした。帰りに湖畔にあるナウマン像博物館に寄り、小布施に向かいます。
小布施(おぶせ)
長野県の北東に位置する町。幕末の豪商高井鴻山が招いた葛飾北斎をはじめ、
歴史的遺産を活かした町づくりで人気を呼び、今や北信濃地域有数の観光地と
なっています。
また町の花であるリンゴ、町の木であるクリの産地であり、これらを生かした
お菓子や加工製品を売るお店も多く、平日にも関わらず、町を歩くと至る所に
観光客があふれていました。
お土産にリンゴやクリを買いました。リンゴは今まさに収穫期。クリは収穫を
終えた所だそうです。
このあたりは、有名な信州蕎の産地でもあり、多くの蕎麦屋さんが店を構えて
います。お昼には、おいしいといわれる蕎麦屋で十割そばを頂きました。
さすがにとても美味でした。
帰り際に、たまたまこの近くに知り合いが住んでいるという事で、仲間の
ひとりが電話した所、本人と会話する事ができました。話を聞くと、なんと
ここから500mという至近距離に自宅がある事がわかりました。
その方も我々と同じ会社のOBだったのですが、退職後には実家に帰って
リンゴやクリを栽培しているのだそうです。
御好意で、自宅に寄らせて頂きました。
自宅脇にあるリンゴ園です。まさに今が盛りとたくさんのリンゴが実をつけて
いました。(写真はふじという種類)ふじをはじめ、ゴールド、スイートなど
を栽培されているそうです。
自宅の庭で、リンゴや野沢菜などを御馳走になりました。帰りにはリンゴ
をいっぱいプレゼントされました。
各自、お土産においしいリンゴをいっぱい家に持ち帰り、今年の巡礼を
終えました。