SkyDreamの日記

果たして空を飛べるだろうか?

ガビチョウが・・

この時期、毎日のようにガビチョウ(画眉鳥)が大きな声で鳴いているのが聞こえます。


なかなか鳴きやまないので、どこにいるのだろうと庭の方を見ると、梅の木の上で隣の金木犀(きんもくせい)の褐色の若葉と似た色をしたガビチョウが「ガビガビ」と大声で鳴いていました。

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画眉鳥といえば、北宗の詩人、欧陽修(1007~1072年)が「画眉鳥」という題で詩を書いています。春の詩です。

(出典:漢詩を読む 春の詩100選 石川忠久著)


百囀千声随意移
山花紅紫樹高低
始知鎖向金籠聴
不及林間自在啼

百囀(ひゃくてん)千声(せんせい) 随意に移る
山花(さんか)は紅紫(こうし) 樹は高低
始めて知る 金籠(きんろう)に鎖(とざ)されて聴くは
林間(りんかん)自在に啼くに及ばざるを

ほおじろは美しい声を幾千幾百となく響かせて、自由気ままに飛び移る。
山に咲く赤い花から紫の花へ、木々の高い枝から低い枝へと。
この地に来てみて、かつて聴いた鳥籠に閉ざされたほおじろのさえずりが、
森の中で自由気ままに枝から枝へと飛び移りながら鳴く声に及ばないことを、はじめて知った。
(ここでは、ほおじろと訳していますが、画眉鳥のことです)

 

この鳥、日本では 愛玩用・観賞用に輸入された飼い鳥が逃げ出す、あるいは飼い主によって放たれ、野生化していると考えられています。この鳥の鳴く声を聞けば、うるさくて籠から逃がしたくなる気持ちもわからないわけではありませんが、在来種が影響を受けるとすれば問題です。いつものようにその鳴き声は、こちらで聞けます。(https://www.youtube.com/watch?v=KQGzRw87wKE

 

ガビチョウ(画眉鳥)
体長20~25cm.全体に黄褐色で,目のまわりとその後方の帯が白いのが特徴。もともと中国南部や東南アジアに生息しているが、日本へも侵入し本州以南に分布している。外来生物法で特定外来生物に指定されている。

https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/20150.html