5月の秩父の山々は新緑と深い緑につつまれていました。
秩父鉄道「御花畑駅」から電車に乗り「白久駅」で下車。時刻は8時40分です。
ここが出発点となります。
今日は、三十番札所「法雲寺」と三十一番札所「観音院」の2箇所を徒歩で巡ります。
駅から歩きはじめると、すぐに山の中に入っていきます。新緑がとても眩しく空気も冷たくて気持ちがよいです。
歩き始めて20~30分程で、法雲寺に到着。
三十番札所法雲寺
ここは、臨済宗建長寺派の寺院で開創は一三世紀中頃の鎌倉時代といわれています。
臨済宗の寺院らしく、庭がとてもきれいでした。
さて、いよいよこれから遥か彼方にある三十一番札所観音院へ向かいます。
例によって、出来る限り江戸巡礼古道を辿ります。
山は緑にあふれ、川には透き通ったきれいな水が流れていました。
荒川の上流の渓谷
森はスギが多く、その深い緑と新緑の淡い緑が入り混じり鮮やかな色彩となっていました。
江戸巡礼古道には、このような沢に沿って歩く場所もあります。
最初は天気も良く、鼻歌まじりで歩いていましたが、だんだん気温も上がり、足が上がらなくなって来ました。予想通り、過酷な道行となりました。
やっと、終点の観音院に至るトンネルが見えてきました。このトンネルを抜けると、
ゴールまでは、あとわずかです。
三十一番札所観音院
秩父札所三十四霊場の中でもっとも険しい難所に立っている寺です。本尊の聖観音は行基の作と言われています。
入り口の山門から二百九十六段の長い石段を登りきると、正面に岩戸に納まった観音堂があります。この観音堂に至る長い石段、本当にきつかったです。
無事、今日の最終目的地に辿りつけたので、近くの観音茶屋で軽い食事をすることになりました。火照った体に冷たいビールがたまりません。名物「鬼ころり」や山菜天ぷら、ざるそばで、お腹もいっぱいになりました。
鬼ころり
摺り下ろした山芋とそば粉を練ったものを油で揚げたものだそうですが、食べると「もちもち」していて、不思議な食感でした。
自宅に辿りついた時、万歩計は4万5千歩を越えていました。30km位は歩いたことになります。もう本当に疲れました・・。